時速60kmの旅

400ccシングルと一緒に旅に出た。そこで出会った、景色、食事、人を記録した。

SSTR  移動日

本社へ出向しているときに、上司だった方に誘われて
SSTRに参加した。その上司には、辛い時に味方になって頂き
とてもお世話になった。


SSTRは、日の出にスタートして日の入に石川県羽咋市の海岸
に到着するラリー。条件は、日本側と反対側の海辺からスタート
すること。そして指定の道の駅のポイントを通過するとともに
それ以外に、5っ以上、道の駅を通過することだ。


前日の5月25日(金)有給休暇をとり、レッドバロンで
オイル交換と空気圧の確認をしてもらった。

五条のレッドバロン

その時、時刻は既に17時を回っていた。


私は、生まれ故郷の愛知県をスタート地点にすることにした。
京都から約150㎞の旅。名神高速道路を東へ。予約しているホテル
金城埠頭に向けて出発した。


気候にも恵まれ、久しぶりに風を切る感覚は爽快だった。
途中、パーキングエリアに立ち寄り、ゼッケンシールを貼り
我が400ccシングルもSSTRモードに。

アップダウンのあった関ヶ原を抜けると、揖斐川、長良川、木曽川の
広大な河川があった。故郷の匂いに誘われ、一宮インターを降りた。


その時、既に日が暮れていた。小学2年生まで過ごした家が懐かしくなり、
カーナビの目的地を「大和南小学校」に設定。田圃道を進んだ。


かすがい内科

目的地まで行くと途中、昔お世話になった「かすがい内科」があった。
熱を出して、よく母の自転車の後部座席に乗って行った当時を思い出した。


その後、目的地の小学校を過ぎて、暮らしていたマンションに行った。

かえるの鳴き声が聴こえていた。
歳を重ねても例え暮らす街が変わっても、私の原点はこの一宮市大和町に
あった。そして当時と変わらない風景を維持してもらっていることに
心から感謝した。


予約しているホテルに向かった。ナビの指示に従い、およそ30分。名古屋市内の高速道路を走った。金城埠頭には、人は少なく食事するところも疎らだった。


ホテル近くのコメダ珈琲に立ち寄った。中に入ると多くの女性達でにぎわっていた。

お腹がすいていたので、しっかりした食べたかったが、やはり喫茶店。仕方がない。
サンドイッチやケーキが並ぶメニューの中で、海老フライセットを注文した。

名古屋といえば、みそカツか海老フライ。みそカツは、明日の楽しみにとっておき、ジューシーな海老フライを満喫した。


ホテルは、観光施設というよりは企業の研修センターだった。

しかし、部屋の中は予想以上に広く快適だった。

大浴場も充実しており、ほぼ貸切状態。
とても快適に夜を過ごすことができた。

大山・蒜山ツーリング 2日目

10月9日(月・祝) 米子市へ


かなりぐっすりと眠り、気がつけば、
朝日が部屋に差し込んでいた。

身支度をして直ぐ、旅館の人に給油所を教えてもらい、
米子方面に向かった。


一直線に伸びる道は、最高に気持ちよかった。


給油をした後、米子市内へ足を伸ばすことにした。
会社で一緒に仕事している2年目の同僚が、
米子出身ということもあり、土産話も目的に・・・。


城下町らしく、風情ある町並みだった。
途中、米子駅に寄り、

米子市役所に寄った。

同僚は島根大学の出身だが、米子市は鳥取の中でも
西端に位置しているため、鳥取市よりも松江市の方が
地元に近いことが分かった。


以上が、同僚への土産話か・・・。
米子市を後に、昨晩、教えてもらった
「まきばミルクの里」へ向かった。


米子市から見る大山は、綺麗な三角形で、
まるで富士山のように見えた。

恒例の愛車をバックに撮影。

そして目的地、まきばミルクの里に到着した。

皆に倣い、蒜山ソフトクリームを頂いた。

目の前に広がる芝生と青い空は美しかった。


既に、時刻は11時を回っていた。
体調を崩していたため、家路を急ぎ、そのまま中国道へ。


道中、同じ速度で走るバイクの後方を、1時間ほど一緒に走行。
彼らが途中ICで下りるとき、軽く手を振ると、乗車しながら
両手を離して立ち上がって「バイバイ」の合図をしてくれた。


うれしい反面、手放しの運転で転ばないか、
少し心配になった。


こうして京都への帰り道は、殆ど休憩をせずに3時間余りで
帰ってくることが出来た。


帰宅前、京都五条堀川のスタバで、
旅を振り返った。


短い旅ではあったものの、蒜山高原の大自然の中を
バイクで走れたこと、そして、サントリーの工場を
見学できたことなど、貴重な経験をすることが出来た。


少し足を伸ばせば、出会える大自然として、
また行きたいと思う。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

大山・蒜山ツーリング 1日目(後半)

10月8日(日)サントリー工場見学。


奥大山 ブナの森 サントリー工場 へ見学に行った。

工場を見学するには、本来であれば事前の予約が必要だが
たまたまキャンセルが出たため、見学できることになった。
現在時刻は16時30分。見学時間は1時間。日没には間に合い
そうだったので、他の30名の見学者に同行させて頂くことにした。


始めに案内されたのが映写室のような部屋。舞台中央には真っ白な
大山の模型が展示されているが、後でそれがプロジェクション
マッピングによって四季折々の姿に変貌することに。
(残念ながら、その撮影は禁止されていた。)

毎日、会社の自販機で購入している大山の水が、サントリーさんの
日々の森作り活動を通じて、20年もの歳月をかけて熟成されて届けられる
工程を説明いただき、なにか特別なものに感じた。


次に案内された所は、ペットボトルを製作する工場。
軽くて丈夫な特徴のペットボトルの製造工程を説明いただいた。

上記写真が、ペットボトルを膨らます前の状態。
あまりの小ささに驚いた。

そもそも、私はペットボトルは別の工場で作られて、
完成された状態で工場に運ばれてくるものだと思っていた。

ペットボトルの製作から、水を入れて箱詰め作業まで、全てを
機械で流れていることに驚かされた。

また、冬に積もった雪を温度管理に有効利用されている様子から
環境に配慮した工場であることを窺い知ることができた。

最後に、販売されている天然水を2本いただいた。
とても有意義な工場見学だった。案内員の方の適切な説明と、
見学者を飽きさせない気配りや演出には、真摯な企業姿勢が
よく伝わってきた。見習うべき点が多かった。


外へ出ると、日が沈みかけていた。

給油所が少なく、燃料のことを気にしながら
なんとか、日没前に宿へ到着できた。

しかし、素泊まりで予約したため、どこか別の場所で食事をしなければならない。
燃料もなく遠出はできない。また、喉の痛みも悪化してきた。
旅館の人に、オススメのレストランを聞くと、数カ所、教えてくれた。


早速、出かけることに。
灯りのない山道をバイクを走らせること15分。そこに、一際
明るいレストランがあった。

しかし中に入ると、大勢の人で席は満席状態。
待っている人も20人ほどいた。

待っているその間、この旅を振り返りながら、
日記を印していた。
また、店内でビールを醸造している様子を
見学することもできた。

そして、待つこと2時間。ようやく席に案内いただく。
メニューに大きく”おすすめ”と書かれていた、
お豆腐と鶏肉を注文した。

一人分にしては、ボリュームが満点で最初に出てきた
豆腐だけで、もう満腹に。
しかし、後で出された鶏肉が美味しく
(外はパリッと、中はジューシー)すぐさま完食。
さすが、2時間並ぶお店だと思った。


充実感を覚えながら、満点の星空をバックに
宿へ戻った。