時速60kmの旅

400ccシングルと一緒に旅に出た。そこで出会った、景色、食事、人を記録した。

北海道ツーリング 1日目

転職して5年が経ち、仕事も落ち着いてきた今日この頃。1週間のお盆休みを得た機会に、バイク免許を取ったときからの夢だった北海道旅行に出かけた。


8月16日(水)出発


少し早めに家を出た。舞鶴まで約100km。暗くなると、高速道路の走行に不安を感じたためだ。そして、予定より少し早い18時30分に舞鶴に到着。
しかしパソコンのACアダプターを忘れたことに気がつき、駅近くの家電量販店に立ち寄った。ただ、在庫が無く断念。仕事のことは忘れて思いっきり旅を楽しむ決意をした。


23時50分の乗船まで、あと5時間あまり。まずは、胃袋を満たすために餃子の眠眠に立ち寄った。


注文した料理は硬焼きそばと餃子。あんかけと硬麺との相性は抜群。餃子もジュウシーで、あっという間に完食。そして何より、店の人の気遣いを感じ、心が和んだ。

その後、赤煉瓦パークに立ち寄った。家族連れの人だかりに誘われ、歴史を感じる建物に入っていくと、遠くで夜店が並んでいることに気がついた。そこには、これまで出会ったことのない、華やかな世界があった。流行の音楽と美しいレーザー光線。静寂のレンガハウスが、まるで生き物のように動き出し、訪れた人を魅了していた。

得をした満足感を覚えながらバイクへ戻ると、会社の同僚から着信があることに気がついた。折り返し電話をすると、出社しているらしい。仕事の相談だった。直ぐにフェリー乗り場へ向かい、メールで対応。ここ数日の溜まっていたメールも一気に返信した。

バイクの乗り場へ向かった。既に多くのバイクが集まっていた。皆、大型バイクやオフロードバイクに大きな荷物を積み、まるで北海道ツーリング仕様。一方、私のバイクは、まるで通勤仕様。しかし、ツーリング初心者の私にとって、普段着の感覚が何より重要。

また、たくさんの牛を積んだトラックに遭遇。どうし


て京都から北海道へ運ばれるのか、
疑問に感じた。



そして、23時。待ちに待った乗船の瞬間。係員の指示に従い、スムーズに乗船。甲板から見る舞鶴港は美しく、しばらくの間、外で感傷に浸っていた。



30分ほど経過し、街の明かりが見えなくなり始めたので、部屋に戻った。思ったよりも快適なツーリストA。プライベート空間が確保され、隣の人も静かな方で安心した。


落ち着いたところで、コンビニで購入した缶酎ハイとつまみを食べながら、旅程を考えた。1時間ほど考えて、決めた。
  ・1日目(18日) 小樽 ⇒ ニセコ方面 ⇒ 羽幌 ⇒ 旭川
  ・2日目(19日) 旭川 ⇒ 富良野   ⇒ 札幌 ⇒ 苫小牧
短期間なため、効率良く回りたい。


旅程が決まったところで、大浴場へ行き汗を流した。とても広くて清潔感があり、快適だった。1時30分頃に就寝。