時速60kmの旅

400ccシングルと一緒に旅に出た。そこで出会った、景色、食事、人を記録した。

大山・蒜山ツーリング 1日目(後半)

10月8日(日)サントリー工場見学。


奥大山 ブナの森 サントリー工場 へ見学に行った。

工場を見学するには、本来であれば事前の予約が必要だが
たまたまキャンセルが出たため、見学できることになった。
現在時刻は16時30分。見学時間は1時間。日没には間に合い
そうだったので、他の30名の見学者に同行させて頂くことにした。


始めに案内されたのが映写室のような部屋。舞台中央には真っ白な
大山の模型が展示されているが、後でそれがプロジェクション
マッピングによって四季折々の姿に変貌することに。
(残念ながら、その撮影は禁止されていた。)

毎日、会社の自販機で購入している大山の水が、サントリーさんの
日々の森作り活動を通じて、20年もの歳月をかけて熟成されて届けられる
工程を説明いただき、なにか特別なものに感じた。


次に案内された所は、ペットボトルを製作する工場。
軽くて丈夫な特徴のペットボトルの製造工程を説明いただいた。

上記写真が、ペットボトルを膨らます前の状態。
あまりの小ささに驚いた。

そもそも、私はペットボトルは別の工場で作られて、
完成された状態で工場に運ばれてくるものだと思っていた。

ペットボトルの製作から、水を入れて箱詰め作業まで、全てを
機械で流れていることに驚かされた。

また、冬に積もった雪を温度管理に有効利用されている様子から
環境に配慮した工場であることを窺い知ることができた。

最後に、販売されている天然水を2本いただいた。
とても有意義な工場見学だった。案内員の方の適切な説明と、
見学者を飽きさせない気配りや演出には、真摯な企業姿勢が
よく伝わってきた。見習うべき点が多かった。


外へ出ると、日が沈みかけていた。

給油所が少なく、燃料のことを気にしながら
なんとか、日没前に宿へ到着できた。

しかし、素泊まりで予約したため、どこか別の場所で食事をしなければならない。
燃料もなく遠出はできない。また、喉の痛みも悪化してきた。
旅館の人に、オススメのレストランを聞くと、数カ所、教えてくれた。


早速、出かけることに。
灯りのない山道をバイクを走らせること15分。そこに、一際
明るいレストランがあった。

しかし中に入ると、大勢の人で席は満席状態。
待っている人も20人ほどいた。

待っているその間、この旅を振り返りながら、
日記を印していた。
また、店内でビールを醸造している様子を
見学することもできた。

そして、待つこと2時間。ようやく席に案内いただく。
メニューに大きく”おすすめ”と書かれていた、
お豆腐と鶏肉を注文した。

一人分にしては、ボリュームが満点で最初に出てきた
豆腐だけで、もう満腹に。
しかし、後で出された鶏肉が美味しく
(外はパリッと、中はジューシー)すぐさま完食。
さすが、2時間並ぶお店だと思った。


充実感を覚えながら、満点の星空をバックに
宿へ戻った。